ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社


当社仕様への改造もZMP様の協力を頂きながら推進しています。
生産性の面でも机上の計算だけでなく実運用の結果で効果が見込めそうですので、
該当業務については全てキャリロに切り替えることを目標としています。

DD部門 竹下様

01
会社紹介

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社は、半導体製品の設計・開発・製造・カスタマーサービスを行なっている会社で、国内に7つの生産拠点を有しています(2017年10月1日現在、従業員数は約9,100名)。

このうち本社機能を持つ熊本テクノロジーセンター(熊本県菊池郡菊陽町)では、主にデジタルカメラや監視カメラ向けのイメージセンサーおよびディスプレイデバイスを生産しています。

02
CarriRo導入前のビジネス上の課題

当社では、差異化技術を駆使したユニークな製品づくりとスピード感ある開発と生産の両立で、お客さまに喜んでいただけるモノづくりの実現に取り組んでいます。IoT進展に伴う第4次産業革命への備えとして、生産現場はもとより生産活動を支援する間接業務の付加価値向上を目的に自動化の取り組みを加速させています。

03
CarriRoを導入した理由

荷役・運搬・棚卸など生産活動を支援する間接業務の全自動化を目指す活動の一環として、CarriRoを導入。

部品の納品場所から倉庫への運搬に焦点を当てて改善しました。当初、自動仕分けコンベア等の搬送システムの導入も検討しましたが、スペースの制約導入コストの観点からCarriRo導入を決めました。

作業負荷の軽減は勿論、都度変わる搬送導線にも対応できる点と導入しやすさを重視しました。

床にテープを施設するタイプの搬送機では搬送導線を都度変更するには難しい面がありますが、CarriRoは人に追従していくため複雑な搬送導線への対応も可能でした。

また、操作のしやすさも導入を決めた理由の一つです。導入しても現場の作業者に使って貰えなければ意味がありません。CarriRoは短時間で操作に慣れることができるので、そういった点でもクリアしていました。

04
CarriRo導入後の効果

CarriRoを購入して約1年が経過しました。
当初は当社の要求仕様を満たせませんでしたが、ZMP様と協業で改善プロジェクトをキックオフし、2017年度内の生産導入を目指し改善を続けています。

CarriRoでの作業に関しても詳細が固まり、当社仕様への改造もZMP様の協力を頂きながら推進しています。

生産性の面でも効果が見込めそうですので、該当業務については全てCarriRoに切り替えることを目標にしています。

カルガモモードで使用することで作業者は複数の台車で搬送できるようになりました。材料運搬の効率化という当初の目的は達成できそうです。生産性の面でも、CarriRoを追従させることで、以前よりも搬送量をあげられた為、トータルの作業工数も効率化でき生産性を上げられそうです。

05
今後の展開

現在、CarriRoを使用しているのは熊本テクノロジーセンターの一部署のみですが、今後、社内でも運用効果を報告し、横展開の検討を進めていきます。

CarriRoは一般環境での使用を前提としていますが、一定の清浄度を要求されるクリーンルーム内でも活用できる可能性はある為、ZMP様と共にトライしていく予定です。

また、次のステップとしてCarriRoの自律運転による運搬全自動化と、RFIDなどIoT化を推進していく事により在庫管理効率化を目指していきます。

06
構内レイアウト概観図

【導入前の課題】物品運搬を含めたあらゆる製造支援業務の付加価値向上
【活用内容】CarriRo使用で、材料運搬全自動化・RFIDによる在庫管理効率化を目指します。

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