ヤマエ久野株式会社

 1.
会社紹介

ヤマエ久野株式会社は「人」と「物」をつなぐ中間流通業として1950年に設立されました。主に一般加工食品・冷凍食品・小麦粉・酒類等の仕入れや農産物の加工・弁当惣菜の製造を行い、コンビニエンスストアや量販店等に販売するとともに住宅資材・木材加工及び製品を建材・木材店に販売しております。物流センターにおいてはメーカー様等からの入荷・在庫管理及び得意先様への出荷・配送を行っています。

2.
CarriRoご導入前のビジネス上の課題

近年、物流業界では労働者不足が深刻化していますが、弊社においても同様の問題を抱えています。例えば福岡県内にある物流センターでは夜間のフォークリフト作業者が不足し、限られたフォークリフト作業者への身体的負担や残業時間の増加が問題となっています。また2020年10月に新設された物流センターでは食品及び酒類バラ出荷商品のピッキングエリアからトラック出荷口までの導線が片道最大120mと長く、庫内作業者の歩行に掛かる負担の増加や更なる人手不足が懸念されます。これらの問題に対し、庫内作業の効率化や省人化が常に求められています。

3.
CarriRoをご導入された理由

搬送作業における省人化の為、様々なAGVを比較検討しました。そのなかでCarriRoは床にランドマークを貼るだけで走行ルートを構築できる点や、自律走行や追従など様々な機能を有している点が優れており、用途に適した柔軟な活用が期待できました。また、物流センター新設に際してコンベヤやソーター導入と比較すると非常に安価であることや、将来的には他センターへの横展開も見越していた為、低コストで導入可能なCarriRoに決めました。

4.
CarriRoご導入後の効果 

ADについては、2020年10月に新設された物流センターにて本格的に稼働させ、約3ヶ月が経過しました。主な活用シーンは①バラピッキングエリア→仕分けエリアのオリコン搬送、②バラピッキングエリア→出荷バースのカゴ車搬送です。上記搬送の導線が最大120mと長い為、作業者が台車やカゴ車を押して往復する場合は歩行距離が非常に長く負担となりますが、CarriRoを導入することで歩行負担の大幅な軽減が実現できています。導入効果としては、現状の試算値となりますが、1日あたり約30㎞、ひと月で約300時間と50人分の歩行削減効果と考えてます。またCarriRoの音声やデザイン性、操作性についての庫内作業者からの評判も良く、庫内に直ぐ馴染んでくれました。
AD+パレットタイプについては、2020年12月現在、稼働に向けた最終調整を行っています。主な活用シーンは入荷エリアから格納エリアへの搬送です。フォークリフト作業者が不足し負担増加する中、CarriRoを導入することで作業者の負担軽減が見込めます。フォークリフトの往来頻度が高いエリアではランドマークを貼らずに走行できるように、新機能SLAMの導入を検討しており、更なる最適な活用を期待しています。

5.
今後の展開

現在は物流センター2拠点でCarriRoを導入しておりますが、他センターへの横展開の計画も進めています。また導入済センターにおいても工夫次第では活用の幅が広がる為、現状の運用に満足することなく、新たな活用方法はないか常に模索していきたいと思います。

6.
構内レイアウト概観図 

関連サービス・製品 一覧

CarriRoシリーズでは、台車タイプ、フォークリフト、牽引車など、物流現場のサポートする様々な製品やソリューションサービスを提供しております。
CarriRo AD
ランドマークを活用した自律移動機能を搭載した最新モデル
CarriRo AD+
最大可搬重量800kgとこれまでの2倍以上の重量に対応する重量版モデル
CarriRo Fork
自動運転技術を活用した無人フォークリフト。CarriRo AD+と連携した自動化を実現
CarriRo Tractor 2.5T
自動運転技術を活用した自動運転EV牽引車
2.5tタイプ

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