【導入事例紹介】自動運転開発プラットフォーム RoboCar® MV2 福井工業高等専門学校 携帯端末による電気自動車の遠隔操作の研究で活用
株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒、以下ZMP)が販売する自動運転開発プラットフォームRoboCar MV2が、福井工業高等専門学校 電気電子工学科に導入され、携帯端末(スマートフォン)による電気自動車の遠隔操作の研究に活用されております。この度、弊社ウェブサイトにて事例紹介を公開いたしましたので、お知らせいたします。
【RoboCar MV2活用事例紹介】 福井工業高等専門学校
https://www.zmp.co.jp/case/mv2_180531
福井工業高等専門学校に導入されたRoboCar MV2(上)と実験の様子(下)
福井工業高等専門学校 電気電子工学科ではエネルギー、光・電子デバイス、通信・エレクトロニクス、情報・制御などを学習します。技術の習得に向けて数学、物理、電気・電子工学、情報処理等の専門の基礎科目を学び、卒業研究では、一年間にわたり研究室に所属します。同科情報論理学研究室においては、駐車場での事故の多さに着目し、車両の周辺を確認しながら遠隔で操作することで事故を低減するためにスマートフォンを用いた電気自動車の遠隔操作についての研究を進めています。
本研究では、コンパクトなスペースで実験が可能な電気自動車プラットフォームRoboCar MV2が活用されています。机に固定したドライビングコントローラによる遠隔操作から研究を開始し、現在は、日常の操作を想定し、通信による場所の制約がなく身近なスマートフォンを用いた操作手法の研究を行っています。専用のスマートフォンアプリケーションを作成し、携帯の回転や傾きといった操作により車両のステアリングや前後移動が制御可能なシステムを構築しています。同研究室准教授の丸山晃生先生は、RoboCar MV2利用の目的について、「シミュレーションの画面上ではなく、実際にスマートフォンの操作で電気自動車を動作させることを通じて、直感的かつ実践的な操作手法の実現を目指しています」とコメントされています。
本研究における実験用車両は、ZMPの自動運転開発プラットフォームであるRoboCar MV2が活用されています。RoboCar MV2は、市販一人乗り電気自動車をベースとして、外部コンピューターから車両制御ができるように改造された自動運転開発プラットフォームです。ユーザーは付属のPCにインストールされたサンプルプログラムで容易に車両制御を行うことができます。またRoboCarとの通信用に提供されるAPI(Application Programming Interface)の情報を使って、ユーザ所有のPCから車両を制御でき、自動運転やADAS(高度運転支援システム)にかかわる多くの開発関係者にご利用をいただいております。
ZMPでは福井工業高等専門学校に導入したRoboCar MV2に加え、遠隔操作の実験を行いたいお客様向けに専用PC、Wi-Fiルーター、ステアリングコントローラを追加した「RoboCar MV2遠隔操作パッケージ」や自動運転の実験を素早く開始したいお客様向けに、自動運転のオープンソースソフトウェアであるAutowareを搭載した「RoboCar MiniVan Autowareパッケージ」も併せて提供しております。 さらにZMP独自の自動運転コンピューティングプラットフォーム「IZACⓇ」なども提供しております。
今後も、当社は自動運転開発プラットフォームの提供や実証実験の支援を通じて、自動運転技術の向上へ貢献して参ります。
【ZMP RoboCar MV2について】
https://www.zmp.co.jp/products/robocar-mv
RoboCar MV2の特長
・ コンパクトな車体で屋内外での実験が可能
・ ステアリング、アクセル、ブレーキを制御可能
・ 専用コントローラによりユーザプログラムを実行可能
・ 自動制御モードとマニュアルモードの切り替え可能
【価格】
RoboCar MV2 800万円(税別)
RoboCar MV2 遠隔操作パッケージ 900万円(税別)
RoboCar MV2 Autowareパッケージ 1,330万円(税別)~
【Autowareの基本機能】
• 3次元地図生成
• 3次元自己位置推定
• 経路生成
• 経路追従
• 自動停止
• 車両認識
• 歩行者認識 etc..
【プレスリリース記事】
プレスリリースPDFはこちらからご確認いただけます。