自動運転・高度運転支援システム(ADAS)車両実験用 車載大電力バッテリシステム販売開始
-最大1500Wの電力を供給。車両を使ったデータ計測や走行試験に-
ZMP® PowerUnit Z(ケースあり)
株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長: 谷口 恒)は、この度、最大電力が1500W対応可能な自動運転・高度運転支援システム車両実験用の車載大電力バッテリシステム「ZMP® PowerUnit Z」の販売を開始いたしました。
自動運転や高度安全運転支援システム(ADAS)の研究開発では車両を用いてセンサやそのデータを処理するPCを搭載した走行試験を行います。例えば、高度な画像処理を高速で行えるGPUを備えたPCは300~400Wの電力を消費し、外界のセンシングに使用される3次元レーザスキャナを4台搭載すると、80~90Wの電力が必要です。このように画像処理や計測処理を行う場合、多くの電力が必要となり、車両に搭載可能で安定した電力の供給源が必要となります。
また、車両のエンジンを切り、車両側から電源供給のない状況においても計測システムを稼働させ実験や計測が必要となるといった場合が発生します。本製品は上記のような車両の状態に影響されずに安定した電源を供給することが可能なシステムとなっております。
製品は、12V/100Ahのバッテリとインバータ、DCコンバータから構成され、エンジンをかけた状態で常時500W、最大で1500Wの電力を供給できる電源が車両内に構築可能です。製品に搭載するバッテリの容量範囲でエンジンを切った状態でも電力を供給。また、外部接続が可能な電源供給用のAC100V用コンセントも付属し、ガレージや駐車場など停車中であれば、外部からバッテリへの充電と機器への給電も可能です。テーブルタップを搭載し、そのままPCやディスプレイ、センサなどの機材を複数接続し、使用いただけます。専用のケースに必要な機器が搭載されており、通常、電圧変換器やACアダプタ・配線などを車両に引き回し、電圧変換器などの機器類を全て固定しなければなりませんでしたが、本製品は設置するだけで上記のような手間が省け、スムーズな実車実験が可能となります。
価格は90万円(税抜)で本日より受注を開始いたします。
【ZMP® PowerUnit Z 製品ページ】https://www.zmp.co.jp/products/powerunit-z
ZMP® PowerUnit Z システム構成図
ZMP® PowerUnit Z 車両搭載イメージ
【主な用途】
・大電力を消費する機器を使った実車実験
・電力が必要な屋外などでの実験
【主な特徴】
・常時500W(エンジンON時)、最大出力1500Wの供給電力
・電源装置として必要な機能を一体化(サブバッテリは切り離し可能)
・AC100Vを供給
・大容量1200Wh
・バッテリは交換が可能
【主な機能】
・過電流保護(出力側)
・過電流保護(入力側)
・車両バッテリで充電可能
【主な機能】
入力 |
DC12V車両バッテリ |
出力 |
AC100V 最大出力1500W 常時供給電力500W(エンジンON時) |
サブバッテリ |
12V(鉛バッテリ) |
サブバッテリ容量 |
1200Wh |
充電コントローラ |
最大60A充電 |
安全機能 |
メインバッテリ保護、サブバッテリ保護、過負荷保護、温度保護 |
使用温度範囲 |
0~40℃ |
サイズ |
約940 x 360 x 342mm |
重量 |
約60kg |
【プレスリリース記事】
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