無人警備・消毒ロボ「パトロ™」東京メトロ月島駅構内での実証実験を実施
株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒)は、東京地下鉄株式会社(東京都台東区、代表取締役社長:山村 明義、以下「東京メトロ」)と、有楽町線月島駅構内において、無人警備・消毒ロボ「PATORO™(以下「パトロ」)」の無人消毒の実証実験を実施いたしました。
無人警備・消毒ロボット「パトロ」は、ビルや敷地内の巡回警備の無人化などを目的とし開発した警備ロボットで、昨今の新型コロナウイルスの流行による消毒ニーズに応えるため、自動制御による消毒液散布機能を開発し、6月より導入にむけたサービスを開始しております。
ZMPは、自動運転技術をロボットに応用し、サービスの提供を通じて、安心・安全な世の中の実現に貢献してまいります。
東京メトロでは、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策として、駅社員や清掃員が駅構内設備の消毒を行っています。さらに、より効果的で効率的な消毒を目指し、ロボット活用の検討を進めており、このたび消毒ロボットの有用性等を確認するため、駅構内での「パトロ」の実証実験を実施しました。検証は6月12日(金)終電後に行われ、パトロが自動走行しながら、駅設備に消毒液が散布されることを確認いたしました。
※券売機や改札機などの精密機器については、消毒液の噴霧による故障の影響を考慮し、今回は実証実験の対象外としております。
パトロによる無人消毒の実証実験エリア
月島駅構内でのパトロ実証実験
券売機付近荷物置き場の消毒
化粧室内手すりの消毒の様子
今回、駅構内の実環境を走行し無人消毒の実証実験を行うことにより明らかになった課題を、今後のパトロの製品改善に活かしてまいります。さらに消毒に関する専門企業の協力のもと、複数の消毒液に関して無人消毒ロボットにより散布消毒する場合の効果に関するエビデンスの取得を行っていきます。また今後、エレベーター等との連携によって無人消毒ロボットの活用範囲を広げ、さらには遠隔監視・制御システム「ロボハイ®」による無人警備・消毒に必要な機能追加など、実運用に必要な機能・性能改善を継続してまいります。
そして東京メトロの、利用者がより安心して地下鉄を利用できるための新型コロナウィルス感染症の感染拡大予防への取り組みに対し、ZMPはロボット技術・製品を通してサポートをしてまいります。
■無人警備・消毒ロボット「パトロ™」について
パトロ™は歩く程度の速度で走行する「低速自動運転三兄弟」の1つとして、無人宅配ロボット「デリロ™」自動運転車いすロボット「ラクロ™」と同様、豊かな表情と声のコミュニケーションにより、人と共生することを目指して開発されたロボットです。複数のカメラやレーザーセンサーを利用して周囲の通行人を検出し、自動で回避したり障害物手前で安全に停止する機能を有するほか、声で存在を知らせたり道を譲ってもらうお願いをするなどにより、周囲の人が心地よく共生でき、安全に走行するロボットです。オプションで消毒液散布機能を搭載、これからの安全・安心な世の中の実現にむけ、空港、駅、オフィスビル、商業施設、病院、福祉施設など多くの人が生活・往来する場所での感染拡大防止にむけたニーズに応えてまいります。
■パトロの主な仕様※仕様は予告なく変更となる可能性があります。
寸法/重量 | 長さ80.0cm×幅65.4cm×高さ108.9cm/約110kg |
主な機能 | 移動機能:自己位置推定による自律移動、障害物回避 コミュニケーション機能:表情・声による周囲とのコミュニケーション |
速度 | 最大6km/h |
安全機能 | レーザセンサーやカメラによる障害物認識と自動回避・停止、緊急停止スイッチカメラによる遠隔での周囲監視 |
オプション機能 | 消毒液散布機能(自動制御)、赤外線カメラによる熱検知機能 |
充電/稼働時間 | 1時間充電/2~6時間稼働(利用環境・頻度等により異なる) |
■価格情報※価格は予告なく変更となる可能性があります。
無人警備ロボット「パトロ」:月額10万円~(税別)/5年リース
消毒液散布機能付き「パトロ」:月額11万円~(税別)/5年リース
パトロ トライアルプログラム:90万円(税別)※利用環境・条件によるため詳細はお問合せ
製品ページ:https://www.zmp.co.jp/products/lrb/patoro
【プレスリリース記事】
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パトロによる無人消毒の実証実験エリア
月島駅構内でのパトロ実証実験
券売機付近荷物置き場の消毒
化粧室内手すりの消毒の様子