カートモ® UP PRO – 2チャンネルCANデュアルBluetoothトランシーバ
概要・特徴
車に搭載されている診断用コネクタOBD IIを利用して、車載ECUの情報(OBD II情報および流れるすべてのCAN情報)をCANバスから取得すると同時に、ユーザが車両や運転者に取り付けた任意のセンサ情報を別のCANバスから取得することができます。
また、本体内に最新のMEMS 6軸センサ(3軸加速度センサ+3軸ジャイロセンサ)も搭載しており、車両の挙動を合わせて取得できます。
2チャンネルのCANバスネットワークを流れるデータは同期され、タイムスタンプを付加し、2つのBluetoothモジュールによってリアルタイムに転送します。ビューワソフト「カートモRUP PROビューワ」では、CANパケットから指定したビット/バイトで必要なデータを取得したり、変換係数の設定が可能です。
パソコン、車載データロガーなどを介して保存することが可能な、来るべきクルマのクラウド時代、ビッグデータ処理による新しいクルマの情報サービスを見すえた最新デバイスです。また、付属のPCアプリケーションにより、フィルタリング・ロギング・追加アプリの開発が可能です。
本製品を用いた、研究開発における実車実験代行、公道での一般ドライバーによるマーケットリサーチも行っております。
オプションソフトウェア
■カートモUP PRO & Player
本ソフトウェアでは、実際の走行時に保存したログデータをテストベンチデータとして利用することができます。
実車走行時に取得したデータを用いて、アプリケーションのテストを繰り返し行うことが可能なため、実車走行の回数を減らすことができます。また、危険な運転操作など、再現を行いにくいデータを利用するアプリケーションの開発やテストをスムーズに行うことが可能です。
機能
・すべての車載CAN情報を有線または無線(*)でPCへ送信
OBDIIコネクタを利用し、車載CANバスに流れるすべてのCAN情報を取得し、無線(Bluetooth2チャンネル)または有線(USB)でPCへ送信(OBDII情報はCAN情報(16進)として送信可能)
(*)無線(Bluetooth)の場合、転送量に制限があります。
・車載CANバス+外付けCANバスの2チャンネルを同期取得
上記車載CANバスと、任意のセンサ等を取り付けた外付けCANバス、の計2チャンネルのCAN情報を同時系列のタイムスタンプを付加し取得
CAN転送速度は各チャンネル個別に設定可能
・最新の6軸MEMSセンサ(3軸加速度+3軸ジャイロセンサ)搭載
・車両の挙動を同時に計測可能
カートモUP PRO Viewer(ビューワ)
・CANパケットから指定したビット/バイトで必要なデータを取得したり、変換係数の設定が可能
・すべてのCANデータおよび、OBDII情報をPCにリアルタイム表示およびロギングが可能
・走行ログ再生ソフトウェア カートモRUP PRO Player(オプションソフトウェア)
・カートモUP PRO Viewerで保存したログデータの再生が可能。
・取得可能なOBDII情報の識別と物理量での確認
・CAN情報の中から、StandardPIDに対応するOBDII情報を識別可能。StandardPIDを指定することで、物理量に変換して確認可能。
※取得可能なCAN情報、OBDII情報は車種により異なります。