入社からずっと車両部品の自動試験システムの開発を担当しています。1年目はエジプト人の先輩リーダーエンジニアのサポートがメインでした。車両設備、システム構築、実験やデータ解析と本当に様々なことをやらせていただきました。先輩方は、考える余地や自由を残しつつ、仕事を振ってくれるので、有難かったですね。機能開発、シミュレーション、実機試験、データ分析、改善と新しい技術を学びつつ、自分の中で心地よいサイクルができ始めました。
2年目の途中に「もう少ししたらリーダーを任せたい」と言われました。知識や経験は増えてきたものの、プロジェクトもレベル4に切り替わるタイミングだったので、挑戦でした。自分は、学生の頃から、チームをぐいぐい引っ張ってリーダーシップを取るというよりは、もくもくとエンジニアリングをやるポジションでしたし、正直まだ技術だけやっていたいという気持ちもありましたね。また、自分の中でリーダーシップの方法論が明確になっていないのがリスクだと感じてもいました。先輩もそんな自分を支えてくださっていたので、まずはやってみようと思いました。とにかく手順をしっかり踏み、スケジュールとリソースを踏まえ、様々な技術的なアプローチから現実的に可能な方法は何かを考えつくし、計画をチームでレビューしてから開発や実験に取り掛かるようにしました。客観的データを論理的に積み上げて、チームを召集して、説明をして、合意を取って、失敗を可能な限り最小化する方法を取るようにしました。これが僕なりのリーダーシップのやり方だと思えるようになりました。また、この(僕達の)プロジェクトは優秀なエンジニアのメンバーに恵まれ、現在まで多くの技術的なチャレンジをチームで達成してきています。