物流支援ロボット「Hybrid SLAM搭載CarriRo® AD+」受注開始

-ガイドレスで柔軟かつ高精度位置制御対応、2021年3月より出荷開始-

株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口恒)は、物流支援ロボット「Hybrid SLAM 搭載 CarriRo® AD+」の受注を本日より開始しました。本製品は、CarriRo AD+に、SLAM技術とライントレース技術を組み合わせガイドレスで柔軟かつ高精度な位置制御を可能とする新機能「Hybrid SLAM」を搭載した製品となり、2021年3月から出荷を開始します。


マップを認識し、狭い通路も走行可能

これまでCarriRoはVisual Trackingという方法で、ランドマークと呼ばれるシールを床面に貼付け、印刷されている二次元コード上の走行指示情報を認識することで自律走行を実現していました。この方法は、簡便にルートの設置や変更が可能、またタブレットを用いて特定地点での走行指示も柔軟に変更ができるという、従来のAGVや自動搬送ロボットには実現が難しい新しい用途や付加価値を提供してきました。

一方、導入現場においては、ランドマークの設置が困難なフォークリフトが頻繁に行き交う場所や、特殊な路面環境などがあること、また極端に狭い通路や高精度での位置決めが求められる場所もあり、そのような環境においてCarriRoを活用したいというご要望をいただいております。

それらのご要望をもとに、「Hybrid SLAM」という新しい自律走行の方式を確立いたしました。それは、他のAGVや自動搬送ロボットで使われるライントレース技術やSLAM技術をCarriRoの自律走行の方式に組み合わせることで、他の走行方式のメリットを取り込み、上記課題を解決するというものです。この機能の搭載により、工場や倉庫などの屋内環境において、環境上の制約を受けずにあらゆる搬送シーンでご活用が可能となり、さらなる製品の汎用性向上につながるものと考えております。尚、すでにCarriRo AD+をお持ちのお客様は、「Hybrid SLAMオプション」をご購入いただくことで、本機能を利用することができます。

「Hybrid SLAM」は、以下の「ライントレース機能」と「SLAM機能」を提供します。
ライントレース機能​​​​​​​
ランドマーク上の二次元コードをライン上にシール化することで、磁気テープ式並みの直進性及び停止精度を実現します。想定利用シーンとしては以下となります。
・通路幅が1m程度の極端に狭い通路、かつ周囲の環境変化が大きい場所
・自動移載などが必要な際に高い停止精度が求められる場合
・牽引の自動脱着などでバックをさせる際に直進性が求められる場合

SLAM機能​​​​​​​
SLAM切替ランドマークを認識すると、SLAM走行に切り替わり、以降ランドマークが無い状態で自律走行が可能となります。想定利用シーンとしては以下となります。
・アスファルト路面やフォークリフトが頻繁に行き交うなど、ランドマークの設置に不向きな場所
・周囲の環境変化が少ない場所で、通路幅が狭く、高い停止精度が求められる場合
・ ティーチングで簡単にルート設置


【製品価格】

CarriRo® AD+ (台車タイプ):5年リース 月額73,000円(税別)/ 1台
                      (パレット積載タイプ):5年リース 月額82,000円(税別)/ 1台
Hybrid SLAM搭載CarriRo® AD+ (台車タイプ): 5年リース 月額85,000円(税別)/ 1台
                                              (パレット積載タイプ):5年リース 月額95,000円(税別)/ 1台
オプションとしてHybrid SLAMを搭載する場合:+60万円(税別)/ 1台

【リリース時期】
ライントレース機能は2020年12月、SLAM機能は2021年3月よりCarriRo AD+向けのオプション機能として出荷を開始致します。

また、物流応援キャンペーンとして、2020年9月~12月末までにCarriRo AD+をご導入いただいたユーザー様には、Hybrid SLAMオプションの先行予約及び特別価格(10万円/台)でのご提供致します。本機能の実機によるデモンストレーションは、以下「ZMP World 2020デモウィーク」にてご覧いただくことができます。


【ZMP World 2020 開催概要】
テーマ:『Robot Life(ロボットライフ) -人とロボットの共生による安全で楽しい生活の創造-』

ZMP World 2020デモウィーク
開催日時: 2020 年 8 月 24 日(月)~28 日(金) 9:30~17:00
会場:キャリロイノベーションセンター(〒135-0051 東京都江東区枝川 3 丁目 11-10 月島倉庫 4F) 他
参加費: 無料
イベントページ: https://www.zmp.co.jp/event/zmpworld2020/demoweek


【物流支援ロボットCarriRo®について】
物流支援ロボットCarriRo®は、ZMPが開発に取り組む自動タクシー®のサービス実証に代表されるZMPの自動運転技術を応用して開発された製品です。少子高齢化の流れにより急速な人手不足となっている物流業界において搬送作業の負荷を軽減し、省人化・効率化を目的として販売を実施しております。現在販売開始から累計約200ユーザーの導入実績があり、自律移動による新たな付加価値により物流拠点や工場を始め、ホテルなどのサービス業界と様々な分野に導入が広がっております。
製品Web URL https://www.zmp.co.jp/carriro/
製品紹介動画 https://youtu.be/JlclILM6cmw

【主な仕様】

CarriRo® AD+
本体重量

台車タイプ:約56kg(ウェイトを除く)

パレット積載タイプ:約60kg 
大きさ

台車タイプ:幅65cm×奥行93cm×高さ24cm ※ハンドル部96cm

パレット積載タイプ:幅65cm×奥行93cm×高さ29cm

パレット台車連結時:幅135cm×奥行135cm×高さ35cm
最大積載荷重
200kg(台車タイプのみ)
最大速度

時速3km(自律移動モード)

牽引力
600kg相当 ※路面状況や台車の状況によります
充電時間
2時間半
稼働時間

8時間 ※稼働状況によって異なる可能性があります


【プレスリリース記事】
プレスリリースPDFはこちらからご確認いただけます


【高画質画像】
マップを認識し、狭い通路も走行可能01
マップを認識し、狭い通路も走行可能02

様々な荷物を搭載!アイデア次第で多様な用途に!

こちらではZMPのサービス・製品をご紹介します!

無人サービスロボ
Life Robot Brothers
低速自動運転ロボを活用した事業開発やサービス提供
RoboCar
イノベーション
自動運転用車両や研究・開発向けセンサー&ツール販売
CarriRo
クリエーション
無人フォークや台車ロボを活用し物流無人化を実現
IZAC
レボリューション
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