視覚障害者歩行支援アプリ「EYECAN」 2022年9月にβ版リリース、信号認識機能を搭載
株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒)は、本日7月20日より開催の「ZMP World 2022」にて、自動運転技術を応用した視覚障害者向け歩行支援スマホアプリ「EYECAN®(アイキャン)」について発表を行いました。2022年末のサービス開始に向け、視覚に障害を持つ方々による実地テストを重ねて改良を進めています。その中でも特に利用意向が高かった信号認識機能を搭載するβ版を、2022年9月に先行リリースする予定となりました。
EYECANのイメージ画像
EYECANでは、障害物を検知して音声でお知らせしたり、GPSより精度の高い位置情報を用いて目的地まで正確にナビゲートします。これらの機能には、ZMPが自動運転の開発で培った技術(高精度3次元マップ、自己位置推定、物体検知など)を活用しています。
ユーザーがEYECANを使うために必要なのはスマートフォンだけで、他のデバイスや機器を身につける必要はありません。道路や建物などのインフラ側にもセンサーなどを設置する必要がありません。また、視覚と聴覚の障害を持った学生が在籍する国立大学法人 筑波技術大学の協力のもと、ヒューマンインターフェースの研究開発を行い、視覚障害者の安全で自立した歩行体験の実現を目指しています。
視覚障害をもつ筑波技術大学の学生(写真中央)と EYECAN開発中の様子
(写真左:筑波技術大学 大西 淳児教授)
【EYECANの主な機能】
- 現在地から目的地までのナビゲーション
- 進行方向の補正
- 地点のガイド
- 障害物の検知
- 信号の認識
EYECAN使用イメージ
【EYECAN導入受付中】
EYECANは、高精度3次元マップをデジタル基盤に用いて、ナビゲーションを行います。このマップは、屋外、屋内問わず構築可能です。屋外では観光地・市街地など、屋内では公共施設・商業施設・オフィスなどで視覚障害者の移動をサポートします。
ZMPでは、導入のご相談も開始しております。導入費用、スケジュールなどのご相談は下記のお問合せよりお願いします。
※EYECANを導入される際は事前に、対象エリアのマップデータをZMPにて取得する必要があります。
※対象端末:初期段階では LiDAR スキャナ機能搭載されている iOS 端末(iPhone13 Pro, iPhone12 Pro)を予定しております。
【プレスリリース記事】
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