-自動運転バス
自動運転バスについては、国内のバスメーカーではあまり表立って開発はされていないようで、自動運転の取り組みで活用されるバスはフランス企業のNavyaという企業か、Easy Mileという企業の車体を活用した取り組みが行われています。
上記は小型のバスになりますが、最近では、日野自動車のリエッセやポンチョを改造し、自動運転車両に仕立てた車両を活用した実証実験が行われています。バスの自動運転においてはSBドライブや先進モビリティ株式会社、大学では群馬大学が取り組みを進めているようです。
また、新しいモビリティの提案として自動運転バスを各社でも開発しており、ヤマハ発動機とソニーが共同で開発した低速モビリティ「SC-1」や3Dプリンターで製作された「Olli 2.0」などが登場しています。
これらは、病院、大学のキャンパスなど、低速で走行する環境向けに設計されているのが特徴です。
最近のトレンドとして、上記のOlliに搭載されているような、ロボットの目の形をしたライトやSC-1のようなLEDディスプレイが追加され周りの人とコミュニケーションが取れるようなトレンドがあるようです。
レーシングカー
レーシングカーにおける自動運転の取り組みについては、Roboraceが有名です。RoboraceはEVレーシングカーで行われるFormula Eのイベントの一つとして、完全無人のレーシングカーを走行させたレースの実現を目指しています。Roboraceの開発車両のDevotのコンセプトは運転席のない車両が発表されましたが、現在は完全無人走行実現にむけ、人が乗れるコックピットを搭載したDevot2.0を活用して開発を行っているようです。
(出展:Roborace Webページ https://roborace.com/)
バイク
バイクについても自動運転に向けた取り組みが行われています。とはいっても、すぐに自動運転が出来るという訳ではなく、まずは先進運転支援システム(ADAS)技術の適用を進めるというフェイズとなります。
自動車部品サプライヤのボッシュが二輪車向け安全運転支援システムの公道試験を開始しており、ABSやMSC(モーターサイクル用スタビリティコントロール)を搭載し、車両安定性の向上を狙っています。ABSは日本やEUなどで新型車への搭載が義務付けられており、各国も順次対応するトレンドになります。また、レーダーなどのセンサーを搭載し周辺の環境認識を行いドライバーへ通知することで事故削減につながる狙いがあります。
バイクの世界的メーカーである、ホンダではHonda Riding Assistというバイクが自立する機能を開発しており、バイクが自立して走行ができることで乗用車の自動運転機能の適用の道が生まれる可能性があると考えます。
バイクについては、運転することが目的という方も多くいるためどこまで自動運転機能が搭載されるかわかりませんが、長距離ライドなどの際にはそういった要望はあるかもしれません。
自動車以外の乗り物
次に、自動車以外の乗り物についても自動運転化状況をご紹介していきます。公道で自動運転を使い走行する際には法規の問題があり、実用化へのハードルがありますが、自動車以外の乗り物は、私有地内を走行するものもあり、自動化が進みやすいという特徴があります。
建機・農機
自動化のインパクトが大きそうな乗り物として、建築現場や農業という分野がすぐに思いつきますが、建築現場ではすでに自動運転が実際に活用されています。
建築現場においての事例としてはボルボトラックがノルウェーの鉱山においてトラックを自動運転で走行させ、採掘した石の輸送を自動化に取り組んでいます。